宇宙の交通整理、日米が連携 衛星管制や「ごみ」除去

日米両政府は宇宙空間で人工衛星の事故が発生しないように「交通管理」の仕組みづくりで連携する。米商務省は航空機の管制システムのように衛星の位置を把握できる情報網を構築する。日本は宇宙の交通網を阻害する宇宙ごみスペースデブリ)の除去技術を2020年代半ばにも確立して協力する。将来の国際的な宇宙の交通ルール整備をにらみ、英仏など欧州との連携もめざす。

宇宙での国際協力はこれまで国際宇宙ステーションISS)が中心だった。米国の呼びかけで日本は欧州、カナダとともに1985年に計画への参加を表明し、冷戦終結後にロシアも加わった。こうした多国間の枠組みに加え、日米独自の新たな協力策を検討する。

宇宙開発は中国など新興国が急速に追い上げている。トランプ政権は2024年までに再び有人月面着陸を実現する「アルテミス計画」を打ち出した。月面探査や将来の火星探査の拠点として、月を回る新しい宇宙ステーション「ゲートウエー」を構想する。5月に訪米した菅義偉官房長官とペンス米副大統領の会談では宇宙分野での連携強化が話題になった。

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日米両政府が研究を進めるのは「宇宙交通管理(STM)」と呼ぶ分野だ。7月にワシントンで開いた宇宙に関する政府間対話で協力の拡大を申し合わせた。

深刻なのは宇宙ごみの存在だ。宇宙空間は各国が人工衛星を独自のルールで飛ばしている。米航空宇宙局(NASA)の統計によると、07年の中国による人工衛星破壊実験と09年の米国とロシアの衛星衝突事故を機に宇宙ごみが急増した。放置していると破片は衝突を繰り返して増え続ける。衛星やISSにぶつかれば被害は甚大だ。

宇宙空間の管制システムは現在、米軍が安全保障目的で開発している。ビジネス用途の衛星が増えており、米軍の管制業務の負担を軽くするため米商務省が民間も活用できる交通情報網をつくる。商務省は民間の衛星の動きを一手に把握し、他の衛星や宇宙ごみが接近すると警報を鳴らすシステムを検討する。

日本の宇宙ごみ除去技術は、安倍晋三首相が6月の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)で実証実験を始めると表明した。22年までに実験用衛星を飛ばし、宇宙ごみに並走して画像を撮ったり動き方のデータを取ったりする。除去機能を持つ別の実験用衛星で宇宙ごみの捕獲を試みる。25年までに一連の技術の実用化をめざす。

欧州宇宙機関ESA)の資料によると、これまで打ち上げられた衛星の数は約8950基。NASAは10センチメートル以上の宇宙ごみ約2万個の存在を確認している。1~10センチは50万個、1ミリメートル以上は1億個以上あると推計するが、回収技術は世界的に確立されていない。

日米は宇宙ごみの監視や除去の研究を独自に進める欧州勢との協力を視野に入れる。中国やロシアとの連携も課題だ。中ロを含む92カ国が加盟する国連宇宙空間平和利用委員会は6月、宇宙ごみの低減や衛星の安全維持に向けたガイドラインを採択した。

だが実際に衛星の衝突や宇宙ごみを減らすには、衛星破壊実験の抑制や国際的な通報・協議のメカニズムが重要になる。まずは日米を中心に関係国で交通管理の仕組みを共有し、国際交通ルールの整備につなげていく。

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